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視覚障害者とパソコンサポート 前準備

最終更新日2004年 8月17日
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アイ・クリエイツレポート #11

視覚障害者がWindows環境でパソコン操作を行なうためのサポートを始めるにあたって、必要な準備を行ないます。

  1. スタートメニューのクラシック表示設定方法へ飛ぶ
  2. コントロールパネルの詳細表示設定方法へ飛ぶ
  3. ダイアログの共通作業項目の非表示設定方法へ飛ぶ
  4. フォルダオプションの表示を統一する設定方法へ飛ぶ

1.スタートメニューをクラシック表示にする

XP標準形式では、スタートメニューの項目が常によく使われるプログラムが表示されるように入れ替わるため、視覚障害者にはメニューを表示するたびに内容が変わり、混乱しやすいので、クラシック表示にしてメニュー内容を固定にします。

XP初期状態のスタートメニュー図1 WindowsXP標準形式のスタートメニュー 設定後 クラシック表示のスタートメニュー図2 Windowsのクラシックなスタートメニュー

操作手順

以下にキーボードでの操作手順を示します。

図3 WindowsXP初期状態のコントロールパネル表示

1.[Ctrl+Esc]キーでスタートメニューを開く
2.[↑↓上下矢印]キーで「コントロールパネル」に移動し、[Enter]キーを押す

設定後
図3 デスクトップの表示とテーマ

3.[↑↓←→上下左右矢印]キーで「タスクバーと[スタート]メニュー」に移動し、[Enter]キーを押す

設定後
図3 WindowsXP初期状態のコントロールパネル表示

4.[Ctrl+Tab]キーで[スタート]メニュータブに移動する
5.[↓下矢印]キー1回でクラシック[スタート]メニューを選択する
6.[Tab]キー2回でOKボタンに移動する
7.[Enter]キーを押す
8.[Alt+F4]キーでコントロールパネルを閉じる
9.[Ctrl+Esc]キーでスタートメニューを表示し、クラシック表示になっているか確認する
10.もう一度[Ctrl+Esc]キーを押すと、メニューが閉じてデスクトップの状態に戻る

2.コントロールパネルの表示を詳細表示にする

項目の表示方法には、縮小版・並べて表示・アイコン・一覧・詳細、と5通りあるが、詳細表示にするとコメントが音声で読み上げられるようになる。またフォルダやファイルの場合は詳細にしなければ名前しか読み上げられず、種類やサイズ、更新日時などの情報が得られないため、詳細表示にすると良い。

操作手順

以下にキーボードでの操作手順を示します。

図3 WindowsXP初期状態のコントロールパネル表示

1.コントロールパネルの表示をカテゴリ表示からクラシック表示に切り替える。

設定後

図3 デスクトップの表示とテーマ

2.[Ctrl+Esc]キーでスタートメニューを開く
3.[↑↓上下矢印]キーで「設定」メニューに移動する
4.[→右矢印]キーでサブメニューに移動する
5.[↓下矢印]キーで「コントロールパネル」に移動し、[Enter]キーを押す
6.[Alt]キーを押して、ファイルメニューに移動する
7.[→右矢印]キーを2回押して、表示メニューに移動する
8.[↓下矢印]キーで詳細表示に移動して[Enter]キーを押す

設定後
図4 詳細表示のコントロールパネル

詳細表示になったコントロールパネル

3.ダイアログの共通作業項目を非表示にする。

XP標準形式では、選択したフォルダやファイルの種類によって、左側に表示される作業項目が変化するため、視覚障害者には表示されている状況が把握しにくい。そのため共通作業項目を非表示にすると固定化することができ、把握しやすくなる。

操作手順

以下にキーボードでの操作手順を示します。

図5 ツールメニューのフォルダオプションを選択

1.[Alt]キーでファイルメニューに移動し、[→右矢印]キーでツールメニューに移動する
2.[↓下矢印]キーでフォルダオプションに移動する
3.[Enter]キーを押す

次の画面
図6 フォルダオプションのダイアログボックス

4.[↓下矢印]キー1回で、全般タブメニューの作業項目の「従来のWindowsフォルダを使う」を選択する
5.[Tab]キーでOKボタンに移動する
6.[Enter]キーを押すと、左側に表示されていた共通作業項目が表示されなくなる

設定後
図7 左側の共通作業項目が非表示になったコントロールパネル

4.フォルダオプションの表示を統一する

マイコンピュータやマイドキュメントを開くたびに表示形式が違っていると、フォルダやファイルの詳細情報を得る手間が煩雑になるため、常に詳細表示になるように設定する。

操作手順

以下にキーボードでの操作手順を示します。

図8 ツールメニューのフォルダオプションを選択

1.[Alt]キーでファイルメニューに移動し、[→右矢印]キーでツールメニューに移動する
2.[↓下矢印]キーでフォルダオプションに移動する
3.[Enter]キーを押す

次の画面
図9 表示タブのダイアログボックス

4.[Ctrl+Tab]キーで表示タブに移動する
5.[Tab]キーでフォルダの表示項目の「すべてのフォルダに適用」ボタンに移動する

次の画面
図10 確認の警告メッセージ

6.[Enter]キーを押すと、次のメッセージのアラームウィンドウが表示されるので、「はい」ボタンに移動して[Enter]キーを押すと、ダイアログウィンドウの表示形式が詳細表示で統一される。
[メッセージの内容]
コンピュータのすべてのフォルダに、現在のフォルダの表示設定(ツールバーとフォルダタスク以外)を適用しますか?次にフォルダを開いたときに変更が有効になります。
7.[Esc]キーでフォルダオプションウィンドウを閉じる
8.[Alt+F4]キーでコントロールパネルを閉じる

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