アイ・クリエイツレポート #11
視覚障害者がWindows環境でパソコン操作を行なうためのサポートを始めるにあたって、必要な準備を行ないます。
1.スタートメニューをクラシック表示にする
XP標準形式では、スタートメニューの項目が常によく使われるプログラムが表示されるように入れ替わるため、視覚障害者にはメニューを表示するたびに内容が変わり、混乱しやすいので、クラシック表示にしてメニュー内容を固定にします。
XP初期状態のスタートメニュー | クラシック表示のスタートメニュー |
操作手順
以下にキーボードでの操作手順を示します。
1.[Ctrl+Esc]キーでスタートメニューを開く |
3.[↑↓←→上下左右矢印]キーで「タスクバーと[スタート]メニュー」に移動し、[Enter]キーを押す |
4.[Ctrl+Tab]キーで[スタート]メニュータブに移動する |
2.コントロールパネルの表示を詳細表示にする
項目の表示方法には、縮小版・並べて表示・アイコン・一覧・詳細、と5通りあるが、詳細表示にするとコメントが音声で読み上げられるようになる。またフォルダやファイルの場合は詳細にしなければ名前しか読み上げられず、種類やサイズ、更新日時などの情報が得られないため、詳細表示にすると良い。
操作手順
以下にキーボードでの操作手順を示します。
1.コントロールパネルの表示をカテゴリ表示からクラシック表示に切り替える。 |
2.[Ctrl+Esc]キーでスタートメニューを開く |
詳細表示になったコントロールパネル |
3.ダイアログの共通作業項目を非表示にする。
XP標準形式では、選択したフォルダやファイルの種類によって、左側に表示される作業項目が変化するため、視覚障害者には表示されている状況が把握しにくい。そのため共通作業項目を非表示にすると固定化することができ、把握しやすくなる。
操作手順
以下にキーボードでの操作手順を示します。
1.[Alt]キーでファイルメニューに移動し、[→右矢印]キーでツールメニューに移動する |
4.[↓下矢印]キー1回で、全般タブメニューの作業項目の「従来のWindowsフォルダを使う」を選択する |
4.フォルダオプションの表示を統一する
マイコンピュータやマイドキュメントを開くたびに表示形式が違っていると、フォルダやファイルの詳細情報を得る手間が煩雑になるため、常に詳細表示になるように設定する。
操作手順
以下にキーボードでの操作手順を示します。
1.[Alt]キーでファイルメニューに移動し、[→右矢印]キーでツールメニューに移動する |
4.[Ctrl+Tab]キーで表示タブに移動する |
6.[Enter]キーを押すと、次のメッセージのアラームウィンドウが表示されるので、「はい」ボタンに移動して[Enter]キーを押すと、ダイアログウィンドウの表示形式が詳細表示で統一される。 |