サイト内のページ数が増えてくると、ナビゲーション機能の効率化が重要になってきます。また、ブログなど1ページ内の情報が多い場合にも迷わないナビゲーションの工夫が必要です。
メニューやリンクボタンから別ページに移動すると、音声ブラウザでは、まずタイトルを読み上げ、その後Webページの最初から順番にテキスト情報を読み上げていきます。視覚障害者がホームページを閲覧する場合、この作業の繰り返しとなります。
何度も同じメニュー群を読み上げてからやっと目的の本文にたどり着くことになるため、各ページ同じ位置にある共通のナビゲーションあるいはメニューは直前に「本文へ」スキップする機能を設置すると、効率よく目的の情報にたどりつけるようになります。
だらだらと数多くのメニューが並んでいたのでは、どのぺージを閲覧したいのかが分かりにくくなってしまいます。メインとサブに分類し、閲覧者側に分かりやすい直感的な言葉でメインメニューを組み、それぞれにサブメニューを設けます。整理し、分類をすることによって目的の情報が見つけやすくなります。
一般的にWebページを開くと、まずメインメニューや各ページ共通のお問い合わせや交通アクセスなどのリンクが先にあり、その次に本文が始まるレイアウトが主流となっています。この場合、上記のように本文へのスキップ機能が必要ですが、メニューをコンテンツの後に配置するレイアウトのサイトが少しずつ増えてきているようです。
「コンテンツの後ろ」とはこの場合、「コンテンツの後に読み上げられる位置」のことであり、レイアウトする際にはページの右側でも下でも構いません。Webページを開くと、まずこのページの位置を示すパンくずリストがあり、すぐに本文が始まります。コンテンツを読み終わったら、メニューが読み上げられて次に読みたいページを選択してページを移動する。というスムーズな流れで操作をすることができるため、効率が良くなります。
また、読み上げの効率だけではなく、検索エンジン対策としても有効であると言われています。検索エンジンがクロールをする際、ページの情報が多い場合、途中までで解析を中止するため前半部分の情報しかインデックスされないことになります。大量のメニューがページの先頭にあるとSEOとして不利になるというわけです。SEO対策としてもメニューをコンテンツの後ろに配置するのは有効であると言えます。
メニューの名前は閲覧している人に分かりやすく、できるだけシンプルになるよう分類整理して、本文へのスキップ機能を設置する。